第一話

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雛「じゃあ、私帰ります」 スチャッと片手を挙げれば、出入口へ向かって歩き出す。 壱「馬鹿女。気を付けろ」 雛「………は?」 眉間に皺を寄せ、振り返った時だ。 ――――――スパーンッ!!!! うん。 何かが目の前を、通り過ぎた。 あれれ、おかしいな。 こんな所に矢が刺さってるな。 そんな馬鹿なぁぁあああああ!!!! 壱「ブサイクな顔だな」 私は壱を睨むと、矢が飛んできた方向(舞台側)を見る。 そこには弓を持った、明るい感じの男子がピースしていた。 ピースじゃねぇよ。 おまッ…ちょっとこい。 楓「おい神無月、逃げるなんて無謀な事はやめろ。俺からは逃げられねーぞ?」 「ゴメンなァ。雛ちゃんだよね?怪我しんかった?」 弓を持った男子が、声をかけてきた。 雛「喋りかけんな!!ムシズが走る」 壱「……だとよ、薫」 薫「うはぁ~気ィ強いなァ」 壱「楓、本当にこの女でいいのか?」 楓「あぁ、俺を馬鹿にした事を後悔させてやるよ」 3人で話進めんな!!!! 大根に…人参に… お前は里芋だ。 3人揃って豚汁だ。 だははははははは。 あれ、肝心の豚がいねェ。
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