第一話

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そんな笑顔で見つめられたら 照れるだろーがコノヤロー。 「アナタ名前は?」 彼女はシャンパンを一口飲むと、名前を聞いてきた。 雛「私は、神無月 雛」 「雛ちゃんかッ!!可愛い名前だなぁッ」 雛「アナタは?」 由「私は、春日井 由(カスガイ ヨリ)」 雛「あの、春日井コーポレーションの?」 由「そうそう、良く知ってるねぇ。雛ちゃんは、有名ファッションデザイナーの神無月だよね?」 雛「アハハッ…まぁね」 由「雑誌とかあんまり読まないから分かんないけど、モデルやってるよね!?」 雛「うん。なんか恥ずかしいな…」 自分の親が作った服を着るというのが、私にとっては恥ずかしいモノとなる。 由「格好いいなぁ」 由は楽しそうに微笑みながら、シャンパンをあっという間に飲み干した。 雛「凄い飲みっぷりじゃんッ」 由「今から用事があんだよね」 雛「用事?」 由「イェス。じきに分かるさ」 由はナイスな発音で返事をすると、手を振りながら人混みの中へと走っていった。 雛「元気な子だなぁ…」 苦笑混じりに呟けば、ある事に気付く。 雛「気持ち…わる…」 口を押さえ、冷や汗をかきながら大広間を飛び出した。
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