‐夢‐

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    「遅いっ!!」     俺は職員室に入るなり、説教された…       およそ30分…   まだ短い方かな?   入学してから、3年間… 同じ担任だから、容赦なく怒られる…。       「陸~お前の夢は何だ?」     『夢?さぁ~何だろな?』     いきなり聞かれて、戸惑った…     「若いんだから、夢ぐらい持てよ?」     『う~ん…先生の夢って何?』     「先生は、もう夢叶ってるぞ♪ 教師になるんが夢やったからな‥」     先生は嬉しそうな顔して、そう言った。     『そっかぁ…』     先生は、天職だったと思うよ。説教長いけど…。     「よし、今日は、これぐらいで勘弁してやる‥     気を付けて帰れよ?」   『へ~い…』           気を付けて…か‥   先生は、この言葉を寂しそうに言う‥   2年前の、あの日以来…         麗奈…       今の俺の夢は…             麗奈に逢いたい…        
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