二話 え、本当に戦うの?

5/9
前へ
/71ページ
次へ
「敵って…なんですか?」 茶縁眼鏡の女が問うた。 「…そ、それは…ハゲミーン(励民)…だ…」 はげみん? なんだ? 校長並のネーミングセンスの悪さだ。 「…うちの学校には勉強を頑張り過ぎている子たちがいるのだ」 …別にそれは学生として間違ってはいないのではないか? 俺は嫌だが。 「悪くないんじゃないですか?」 子犬みたいなやつ、やっぱお前も思うよな? 「…度を過ぎて頑張るのだよ…過労死寸前まで。どうやらそれが励民のせいというのが分かった」 「で、その励民って?」 眼鏡女だ。そうだ。そこだよ。
/71ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33人が本棚に入れています
本棚に追加