一話 始まりは突然に

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あぁ面倒臭い、やってられない。そう思った事はないだろうか? 俺はある。むしろ今そうだ。 俺は机に向かって英語のノートをとっている。 俺の場合、別に勉強だけが面倒臭いとかじゃない。なんか近頃はなんでも面倒臭い。唯一、寝るのは面倒じゃないと思う。 あとはほとんど面倒だ。あー、だらけたい。 そんな無気力な俺…名前は周防一磨(すおうかずま)の下に、呼び出しがかかった。しかも校長室に、だ。 俺…何かした覚え無いんだけれどな。…面倒臭いから何もしないし。 そんな風に思いながら、身体を猫背にして歩く。猫背、結構楽なんだよ。 …すると校長室前に着いた。
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