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「二年五組周防一磨です」
決してキビキビとでなくだらけた感じだ。
「どうぞ」
校長の声がドアの奥から聞こえた。じゃ、入るか。
「失礼します」
入るとそこには、顔を何となく見た事ある程度の奴等が四人。男女二人ずつだ。
「先生、俺に用って何ですか?」
俺が尋ねると、校長が口を開いた。
「ははは、5人ともよく来てくれた!君達には、実は…」
そう言ってから一度空気を飲み込み、一言。
「怠惰戦隊ダラケンジャーをやってもらうことになった!」
は?
「だら…けんじゃー?」
気の抜けた声を出してしまった。
いや、そりゃあいつも声を張ってるとかそんなんじゃない。
けどよ、ダラケンジャーって何だよ。
いくら俺だって驚くぞ、こりゃ。
他の四人は反応こそ薄いが、面倒臭そうだ。
「何で俺がそんなに面倒臭そうな事を…」
ぽつりと俺が言う。
「何故かだと?そりゃあもちろん、全クラスを見ていて君ら五人が最もだらけてたからだ!」
ん?それって…威張れる事じゃない様な…。
「…っていうかダラケンジャーってなんだよ!?ふざけた名前しやがって!」
と、俺より言葉遣いの悪い、茶髪の奴が言う。
そうだよな、最もだ!よく言った!校長困った顔してるぜ。
「…この世に…まずはこの学校の…悪を排除するのだ!バイト代は出す!」
「面倒臭い!」
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