一話 始まりは突然に

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「二年五組周防一磨です」 決してキビキビとでなくだらけた感じだ。 「どうぞ」 校長の声がドアの奥から聞こえた。じゃ、入るか。 「失礼します」 入るとそこには、顔を何となく見た事ある程度の奴等が四人。男女二人ずつだ。 「先生、俺に用って何ですか?」 俺が尋ねると、校長が口を開いた。 「ははは、5人ともよく来てくれた!君達には、実は…」 そう言ってから一度空気を飲み込み、一言。 「怠惰戦隊ダラケンジャーをやってもらうことになった!」 は? 「だら…けんじゃー?」 気の抜けた声を出してしまった。 いや、そりゃあいつも声を張ってるとかそんなんじゃない。 けどよ、ダラケンジャーって何だよ。 いくら俺だって驚くぞ、こりゃ。 他の四人は反応こそ薄いが、面倒臭そうだ。 「何で俺がそんなに面倒臭そうな事を…」 ぽつりと俺が言う。 「何故かだと?そりゃあもちろん、全クラスを見ていて君ら五人が最もだらけてたからだ!」 ん?それって…威張れる事じゃない様な…。 「…っていうかダラケンジャーってなんだよ!?ふざけた名前しやがって!」 と、俺より言葉遣いの悪い、茶髪の奴が言う。 そうだよな、最もだ!よく言った!校長困った顔してるぜ。 「…この世に…まずはこの学校の…悪を排除するのだ!バイト代は出す!」 「面倒臭い!」
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