一話 始まりは突然に

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と、四人で言ったものの…一人、犬の様に瞳を輝かせた少し小柄な男(高校生に見えねぇ)が、 「お金出るならおれやります!」 と言った。マジか?こんな訳の分からないのをやるのか、こいつ。 「じゃあ…私もやります…面倒臭そうだけれど…」 茶色のフレームの眼鏡を外して眠そうに目を擦りながら、地味そうな一人の女が言う。良いのかよ! 「面倒」 と他の二人は断った。しかし! 「…~じゃから、な?」 と、二人にぼそぼそと話していた。 「ぐっ…しょうがねぇ」 「…面倒だけど、仕方ないわね」 おい!何言って言いくるめた? 汚ねぇぞ、校長! これで俺以外が承諾した。 すると、校長が俺を見た。何なんだ、その目は。う…。 「俺は嫌だぞ!そんなもん!」 久しぶりに全力で否定した。 「~レンジャーは大体五人じゃろ?君がいないと。な、皆?」 「そうだよ、一緒にやろうよ♪」 「…私は貴方いなくても別にどうでもいいけど。まあ…適当に入って」 「入れよ」 「入れば?」 うわ、やる気ねぇな。しかし…このままでは帰してもらえなさそうだ。 早く座りてぇ!立つの面倒臭い。
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