強者共の座談会

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いつもと変わらない昼休み。 今日は、センがいないから、俺は食堂で昼食をとるつもりで食堂にむかった。 「…タケ?」 廊下を進んでいけば食堂前で、うろうろしている親友の姿を見つけた。 「タケ、どうしたー?」 手を振りながら声をかければ、 「っ…ナギ…」 情けない顔したタケが顔を俺のほうにむけた。 タケがこういう顔をするときは… 「なに?またさっちゃんと喧嘩した?」 俺の言葉に、タケが引きつった。 ビンゴか。 「…今度は何したんだよ?」 喧嘩が絶えないっていうか、頻繁に怒らせてるっていうか。 すぐに仲直りするんだけど… 「…いや、よくわかんねーんだよ。なんか、怒ってるオーラが出てるっていうか」 ぶつぶつと呟くようにバツ悪い顔してるタケ。 これもよくある。 「あはは、しょうがないな、本当タケは。ちょっと俺、行ってくる」 俺はタケの肩を叩くと、食堂の中に足を踏み入れた。 「ちょ、おい、ナギ!」 タケの制止する声が聞こえたけど、気にしないで俺は進んだ。 きつねうどんを注文して受け取って、トレイをもってさっちゃんの席に向かう。 「さっちゃん、お向かい良いかな?」 テーブルにトレイを置いてから聞く。 「どうぞ?」 にこり、と笑った笑顔。 …わー、機嫌悪いよ、これ。 って思ったけど、動じないフリ。顔には出さないで俺もにっこり笑った。 「ありがとう。よっと」 腰を下ろして、ぱちん、と割り箸を折って…そこから俺は話を始めた。 「タケがあっちでうろうろしてたよ。また何か怒らせるような事言ったの?」 あっさりとタケのこともバラしたのは、さっちゃんはわかってるだろうって思ったから。 案の定、さっちゃんは一瞬、眉間にしわを寄せた。
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