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校舎に入って階段を登ると自分の教室へと入る。
俺達は皆同じクラスで、それぞれの机に鞄を置きに行った。
朝の教室は随分と活気がある。
だが、今日はいつも以上だった。
なにやらクラスメートはほとんど教室の中心に集まっているようだ。俺はその輪に近寄った。
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凛『どうしたんだ?』
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男子1『おう、凛おはよう!』
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男子2『なんでも、今日から転校生が来るんだってよ』
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浩二『今日から?』
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一矢『突然だな?』
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後ろに浩二達も来ていた。
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女子1『そりゃそうよ。なんでも教師達のほうでも突然だったらしいよ』
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優奈『でもずれた転入ね? 新学期当日に来ることが出来れば良かったのに』
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凛『まあ、しょうがねえだろ。 そうする事情があったんじゃねえか?』
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優奈『う~ん、でも新学期だと皆の自己紹介もあって早く仲良くなれたと思うのに…』
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ブツブツと考え込むように呟く優奈を横目に一矢が口を開く。
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一矢『それで、男か女のどちらが来るか分かってんのか?』
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男子『それがよ、かなりの美少女らしいぜ!』
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なるほど、思い返せば女子よりも男子の方が嬉しそうだった気がする。
転入生なんて今時珍しいものでもないが、
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