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浩二『俺何もしてないのに…ふぅ~ふぅ~』
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凛『ん?』
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優奈の呟きに俺が振り返りながら席に着くと、浩二は片足を抱えて痛がっていた。
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(どうしたんだ?)
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それから俺の席の周りも小さな輪を作る形に、一矢達が集まっていた。
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優奈『そういえば凛君、今日から一人暮らしなんだっけ?』
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凛『ああ、まあな』
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優奈『大変そうだね? 凛君って家事とか出来るの?』
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浩二『凛に出来るわけないじゃん!』
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ちょっとため息をつくような感じで浩二が言う。
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優奈『うるさいわね、あんたには聞いてないでしょ。それに失礼な事言わないの!』
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バシッ
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浩二『った! でも事実だし…』
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優奈『そんな事言ったらあんただって出来ないでしょうが! 偉そうに言えないわよ』
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浩二『それは、…俺の家では男は家事をしちゃいけない家訓があって』
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優奈『嘘をつきなさい。 私あんたん家でそんなこと聞いたこと無いわよ』
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凛『おーい、2人とも熱くなるな』
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優奈『あっ…』
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優奈は顔を赤くして俯く。
っていうか、なかなか優奈と言葉のキャッチボールが成立しないな…
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