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「えっ?
お茶会…?」
「あぁ」
アリスはびっくりした顔をする。
「成績上級のVIPなお茶会だ」
俺はニタリと笑う。
「凄ぉ~、私も行けるの?」
「当たり前じゃん!
お前、大学ン中でどんだけ頭良いか、知ってるか?」
アリスはツンとそっぽを向く。
「私、そう言うの気にしないもん
ダンは出席出来るの?」
「当たり前だろ?」
俺は得意気に鼻を鳴らした。
アリスにゃ負けるが、俺だって結構いい線行ってる。
「そうだな…総勢30人くれぇのお茶会」
「少ぁっ!
ふふ、ダンはギリギリの30番目かしらね?」
「ウッセェ」
まぁ ぶっちゃけ当たり。
「アリスはVIP中のVIPだぜ?
成績優秀、しかも、可愛いって評判、引っ越して来たばかりだしな。」
「…私、別に可愛くないし。」
「馬鹿かお前…」
何人もオンナ見てきたけど、お前…一番いいオンナだぞ。
喉まで出掛かった言葉を無理矢理呑み込み、まぁ、と仕切り直す。
「コレを機に大学関係のヤツらと、同期のヤツらと仲良くしろよ。」
俺は、俺の肩までしかないアリスの頭を くしゃりと撫でた。
すると、もぅっ と怒った素振りを見せて、手櫛で解かす。
「ジャックも出席するってよ」
「…ジャックさんが?」
「あぁ」
アリスの一瞬の溜めに少し苛ついた。
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