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20:00…
「ダン~…変じゃない?💦」
アリスはロリ服を着てきた。
ロリ服って言うか…物語の主人公のような。
「大丈夫だって。
行くぞ。」
俺はアリスの手を取り、裏庭へ。
「あ…」
「どうした?」
「…ジャックさん…」
アリスはジャックのところに歩み寄る。
ダンは面白くなさそうに、その光景を見て、アリス達に背を向けた。
「アリスさん…」
「こんばんわ…」
何だか、畏まってしまう。
久し振りに会った気さえしてしまう。
ジャックは司書服ではなかった。
彼も、ドラキュラ伯爵の仮装だろうか。
ダンとは違い、紳士的な雰囲気が漂う。
「可愛いですよ、似合ってます」
ジャックはやっとにっこりと笑った。
アリスはその微笑みが余りに優しく、甘く…とろけてしまいそうな感覚に陥る。
「ありがとうございます…
ジャックさんも素敵ですよ。」
アリスも精一杯の笑顔で笑った。
「…彼は良いんですか?」
ジャックは笑顔を絶やさずにそう言った。
アリスが振り向くと、ダンは既に他の女の子と話をしていた。
アリスはまたジャックに向き直り、肩を竦めた。
「ジャックさんはZクラスなんですね」
「はい」
アリスさんがいたから。
「あ、そうそう。」
ジャックは思い出した様に、目を開いた。
アリスは顔を覗き込む。
「席がえがありますから。
アリスさんは初めてでしょう?」
「はい…席がえですか…」
アリスはちょっとガッカリしたようだ。
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