4人が本棚に入れています
本棚に追加
平吉の背中が赤い布を巻いたように、出血していた。
平吉『ち、ちくしょう。』
ヨロヨロとした足取りで平吉は走った。前方に川が見えていた。
あれを渡れば!!
平吉は目は霞みつつあった。
石原『俺にやらせろ!!』
平吉の背後を石原が襲った。上段から真っ向に平吉の頭を割った。骨肉を断つにぶい音がした。平吉の頭から血飛沫が上がり、平吉は脳漿を撒き散らしながら転がるように倒れた。絶命である。
石原『他愛もない。』
石原は懐から手ぬぐいを取出し、返り血を拭き取りながら、ぼそっと言った。
血糊を取り、刀を鞘に収めると、四人はその場を離れた。
最初のコメントを投稿しよう!