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部屋の中へと戻った秀吉はアグラをかき、小猫を膝の上に乗せた。
「"半兵衛"しばらくはおぬしをそう呼ぼう。」
その言葉に膝の上にいる小猫はうん?とゆうように小首をかしげた。
小猫は秀吉の膝の上が気に入ったらしく、ころりと丸くなり先程のように喉を鳴らしながら秀吉に甘えた。
「"半兵衛"」
半兵衛・・・今ごろは何をしておるかのう?まだ寝ているか、いやもう起きて何かしておるであろうな。
小猫の頭を撫でながら秀吉は友であり、有能な切れ者軍師・竹中半兵衛のことを考えていた。
そう、この小猫と同じ目をした半兵衛のことを。
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