~秋のある日~

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擦り寄る小猫の頭を愛おしげに撫でる。 明日になったら友の半兵衛にも紹介しよう。この小さな"半兵衛"を・・・ 「そろそろ床につくとしよう」 そういい、秀吉は立ち上がり小猫を抱き上げた。 「共に月見に付き合わせてすなかたったな。」 抱き上げ小猫の額に秀吉はすっと唇を寄せた。 と、突然腕の中の小猫が重くなった。 秀吉は驚いて顔を離すとそこにはよく見知った"半兵衛"がいた。 うっすら頬に赤みをさした半兵衛がうつむいて立っていた。 「半兵衛・・・おぬしだっのか。」 「ご、ごめん秀吉・・・君を騙すつもりは無かったんだ・・・。」
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