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「へえ、知らんかったなぁ。元に戻ることができるなんて」    関西弁の男がつぶやいた。    「でも、私は列車に乗りますよ。ここには来るべきして来たと思ってますから」    女が言った。   「そうじゃのう。わしも早よう生まれ変わって、今度こそ特別席に乗りたいしのぉ」    広島弁の男も続けた。    そして3人は列車の来るホームに向って歩き出した。と、一番後ろを歩いていた関西弁の男が立ち止まり、そして少女が去っていった方に目を向けた。   「けど、なんかあの子寂しそうやな…」
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