3 最初の手柄

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「あ~、どうせ今日も何もねぇんだよ」 ルシファーはハナクソほじりながら神の住むパルテオン(万神殿)を飛び回る。 「んっ?」 するとパルテオンのほうからグーパンチが伸びて来た。 「ぎゃっ!」 パンチを直撃したルシファーは、パルテオンの雲の上に落ちた。 「仕事に愚痴をつけるでないぞルシファー」 神の声だ。 「わかったわい」 ルシファーは、また飛び、パルテオンの周りを監視する。 「痛たたた……めっちゃ痛かったがな」 「ルシファー、お前どうしたんだ」 仲間のセラフィムの声だ。 「うるさいわい!何でもええやろ!」 「また神様に怒られたか?相変わらずだなお前」 セラフィム1人に鉄拳をかます。 「八つ当たりするなよ!」 「うるさいわい、なんかムカついたがな」 「たくっ……勝手にムカつくなよ……痛っ……コブ出来たよ」 そして今日の仕事を終えたルシファーは、家に戻っていった。
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