記憶のカケラと真実の鎖

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(何で俺はそう考えるんだろう) 美鶴の頭の隅で、疑問符が浮かび上がる。 (俺に、そんな気遣い必要か?) (俺と三谷は"友達"だから?) 止まらない疑問は次々に頭の上に浮上する。 ゆらゆら、ゆらゆら。 この気持ちは何だ? 持て余したこの気持ちは? 訳の分からない感情の答えは?解決の糸口は? 「…俺は、三谷が、好き…?」 簡単じゃないか。俺は三谷が好き。 おれは、みたにが、すき…? (でも、どうして) 俺は男で、アイツは男。 ありえないじゃないかそんなの。 何を考えているんだ俺は。
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