私の住む街

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「あ~ゴメン💦今日これからデートなんだよね💦」 詩織には他のクラスの彼氏がいる。 昔から男女問わず可愛いと言われて来て、誰にでも優しくて成績も問題無いので教師達も言う事無しの優等生。 こんな子がモテ無い訳が無い。 たくさんの告白して来る男子達の中から今の彼氏が選ばれたのは詩織自身も彼の事が高1の頃から好きだったからだ。 高2に上がったばかりの頃に彼から告白して来てからずっと付き合っている。 「そっか~…んじゃ私は帰るしか無いかな💦」 「ゴメンね~💦」 「い~よ気にしないで。楽しんでおいでよ。」 「うん💦行って来るね💦」 詩織が席に戻るとちょうど担任が入って来て、HRが始められた。 私は彼氏がいる詩織が羨ましいとたまに思うけれど実際好きな人もいないし、モテたりもしない。 理想が高いとも言われた事は無いしそもそもあまりそんな事を考えてもいない。 詩織には心配されるけど私は結構元々恋愛に興味が無いのかもしれない。 見慣れたいつもの帰り道。 久しぶりに1人で帰る気がする。 子供達が遊んでいる公園。 道に水を撒いている文具屋のお婆さんに挨拶をして、角を曲がる。 その通りの先にこの街の森が見える。 ほとんどこの街の何処からでも森は見えるけどこの通りはそのまま歩いて行くと森に続いているのだ。
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