万屋の店主

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『…え?』 「3日以内って…そんなに早く出来るんですか?」 この店にはいろんな物があるが、流石に客から依頼を受けてどんな物でも3日以内に用意出来るとは思えない。 「はい。テーブルや椅子でも、時計でも、3日以内に作れますよ。」 「えぇっ⁉💦作るんですか⁉💦」 本当に予想外な事を言われた。 でも驚かれている本人は微笑みながら本当に普通に応対している。 「はい。この店の物全て私が作っています。」 「飾り付けだけですよね?💦」 まさか最初から作っている訳が無いと思い、一応確認してみた。 「いいえ。部品から1コ1コ作ってますよ。」 「…私…からかわれてるんですか?」 ここまで来るとそうとしか思えない。 「いえいえっ‼まさかそんな事はありませんよ‼…まぁ初めてのお客様に疑われるのも仕方ない事ですが…」 そう言って隣のテーブルに置いてあった細かい装飾が綺麗な腕時計を1つ手に取った。 「では、ちょうど腕時計を増やそうかと思っていた所ですし…お客様が気に入る様な腕時計を作りましょう。きっと明日の夕方には出来上がるでしょう。お客様が御希望の物も何かあれば同じ頃にでも。」 自信がある様で、私が欲しい物まで要求して来た。 そういえば、来週は花織の誕生日があった。 シンプルで綺麗なアクセサリーが好きな花織はこの店のアクセサリーを気に入るだろう。 「じゃあ、私の友達が来週誕生日なんです。シンプルで綺麗なアクセサリーをお願いします。」
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