胸騒ぎ

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無口な私は、さらに言葉を発することに躊躇した。 言葉は時に残酷だ。 先ほどアメンボを暗い土の世界に押し込んだ 友達の発した言葉が ナイフの様に心に傷を残す… 痛くて痛くて涙が出そうになった。 彼から手渡された ちびた消しゴムは自分で作った小さい巾着のような袋に入れてある。 それはいつもポッケに入ってる それをみっちゃんに知られない様にポッケの上から触れてみた やはり それはそこにあり あの日の事実が ポッケに潜んでいるように思えた。
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