カゼノネ

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夕闇に染まった高く遠い空 歩き続ける君は 今どこにいる? 眠らない街と眠り続ける僕 どこまで両手を伸ばせば 君へと届くのか   鐘(ベル)の音と君の声 遠いような近いような 響くその言葉に 懐かしささえ覚える   聞こえてくる 風の声 君の足跡教えてくれる また陽は沈み一日が終わる いつになったら届くだろうか? 僕の言葉が君へと……     闇が訪れて全てを包んでく 眩しい光が 今とても恋しい 幼い頃には短く感じたものが 今は恐ろしいほどに長く感じる   夢の中の世界は いつだって優しいけれど 囁かれた言葉に 応えるため目覚めよう   どこにいる? いつも君は少し先の道を歩んでる また月が昇り傾いていく いつになったら会えるだろうか? 君の笑顔が僕へと……     水平線の彼方 光が射し込んでくる 終わりなく昇る 日差しが眩しい     会えるかな? 今度こそ面影じゃなく 君に そして今度は伝えたい ありのままの気持ち全て     いつだって信じてる 本当は分かってる また陽は昇り 今日が始まる 新しい日を迎える 聞こえてくるよ 風の音
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