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「ふざけるなよ…まだ二分しか経ってないぞ…」
「だって疲れたもん、こんなすぐにテストなんて聞いてなかったよ…」
歳は俺の一つ下
この土屋アキトという奴は負けず嫌いで極度の面倒臭がりだ
だが、頭が悪い訳ではない
むしろ俺より格段に頭はいい
三次関数やらベクトルやらフェルマーの最終定理やら勝手にやっては解いていた
俺には全く理解できない領域だ
昔俺が二次関数を解けないと知っててやらせたことがある
アキトは一つ下のくせに頭で俺に負けたのが相当悔しかったらしい
そして、あっという間に俺に追い付いて、いつの間にか訳のわからない領域まで行ってしまった
「むー…だってもう終わったもん」
「答えだけ書くな!こっちの問題は式まで書かなきゃ点にならないぞ!」
「面倒臭…」
「ダメだよアキト、ちゃんとやらないと…」
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