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ヒカルは、高木店長の教育や先輩スタッフの方々に色々と教育され、徐々に仕事を覚えて行き、ひとりでカウンターを任されるまでに成長した。
その成長ぶりを高木店長は、色々な角度から見ていた。
防犯システムのビデオを再生したり、高木店長自身がお客様として来て、ヒカルの接客を見たり、先輩スタッフに様子を聞いたり…。方法は様々だが確実に高木店長の耳に情報は入る…。だからこそ、ミスは許されない…。気を引き締め、接客に神経を使う。
店ではそんな状態だから、ヒカルは家に帰ればどっと疲れが出てしまい、寝てしまうこともしばしばあった…。
仕事もある程度出来るようになり、神経を使う接客にも慣れた頃、ヒカルはふとある思いに気付いた。
それは休憩室でシフトを見ていた時のこと。次の出勤が高木店長と一緒に勤務だとわかると、妙に嬉しかった。
あれ~、もしかして、私は高木店長がスキなのかな?まさかねぇ~、有り得ないよね?だって、まだ入って3週間だし何も知らないし…。
だが、その夜高木店長のことが気になって、気になって、ベッドの中に入ってもなかなか寝付けなかった。
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