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「歩美を保育所に入れたいんだけど、お金がなくて入れられないの！これじゃ私働けない！」
「このままの生活じゃいけないって分かってるの！歩美さえ保育所に行けば、生活は楽になるの！お願い！」
田嶋は必死で喋りまくり
まち子は
どうしていいのか分からずに
思わず
「あの‥少しって、いくら足りないの？」
と言ってしまった
途端に
「貸してくれるの！？ありがとう！準備に10万は必要だから金額は多い方が助かるんだけど―、いくらなら貸せるの！？」
さっきとは
言い方も表情も一変し
主導権は完全に田嶋に移り‥
『貸す事になっちゃった？』
って空気になってしまったのだ
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