読んで欲しいんです

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何か思いついたのか、口火を切ったのは、やはり、文だった。 「情報源・・・情報を得るため、ではないですか」 「うむ。それは、読み手からしたらそういうことだね。たくさんの本を読んでいる、アヤくんらしい答えだ」 創作の素直な誉め言葉に、文はにっこりと微笑んだ。すると、創作は、今度は学に照準を合わせて問うてきた。 「では、マナブくん。書き手としてはどうかね?」 「そうですね・・・」 面倒くさいもの・・・とは言えないよな。さすがに先生の前で。何のためか。何だろう。誰かが書いてくれればいいな、と思うもの? いや、違うだろうな。困ったな。何も浮かばない。 「えっと、紹介・・・する文」 「そのままじゃないっ」 速攻で文のツッコミが入る。 「あはははは。まぁ、そういう意味で出来ている言葉だね、確かに。じゃあ、何を紹介するのかな?」 「作品」 「ガクくん、いつからそんなに無口になったの?」 キミのせいだよ、と言いかけ、学は慌てて、その言葉を飲み込んだ。 「まあまあ。アヤくん、核心には、ちょっとずつ、近づければいいものだよ。ということで、マナブくん。どうして作品を紹介するのかな?」
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