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「どうせ何も食べてないんでしょ?今持って行ってあげるよ」
彼は“了解”と手を挙げ、家に入っていった。
沙季が来るまでに問題の時計を直していた。
結局7時から動こうとしない時計は電池が切れていたのだ。
10分ぐらい過ぎると制服に着替えた沙季がチャイムを鳴らし入ってきた。
しかしその手には鞄以外の物が混ざっていた。
朝食と郵便物だろう。
居間に入ると荷物をおいた沙季が郵便物を漁っていた。
「なんか変なのが来てるよ?」と1つの黒い封筒を取り出した。
沙季は封筒の中身を許可もとらず勝手に開け中の手紙を読み始めた。
「え~となになに?、親愛なる…山辺宗緯(やまべ そうい)様へだって!!」と長くなりそうなので中身だけを読み上げよう。
【親愛なる山辺宗緯様へ】
【あなたは100番目にエントリーされました】
【封筒の中に、電子カードがあります。それはあなたを証明するものなので、大切にしてください】
【尚、拒否権はありませんので、あしからず…】
【本選開始は3日後の午前零時からですが、その前に挑まれる場合があります】
【なるべく早めに、ペアを組むことをおすすめします】
【あなたのペア番号は1番です】
【では、ご武運を…】
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