パラドックス

８月１５日

なんとか約束の時間１時には集合場所の駅前に着く事が出来た。
今日、クスを呼び出したシゲタ・ノボルは時間にはうるさい男なのだ。
しかし今日に限っては様子が違った。１０分待っても現れる気配はない。
１０分というと普通は許容するところだが彼は違う。
「どうしたんだ、シゲの奴。連絡も…ん？」
その時、クスのポケットで携帯が震えた。
シゲからだろうと携帯を取り出す。彼からだ。
［ごめん。遅くなる。１時半には着くから待っててm(._.)m］
顔文字がムカつく、と思ったがクスは待つことにした。