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告白
「キスで赤ちゃんが生まれるって本当ですか!?」
ショートカットが凛々しい青年藤堂広隆は目を輝かせ嬉しそうな表情で言った。
面と向かって言われた青年(正式には広隆の方が背は高い)桜桃陸鷹は思わず小学生並の事を聞いて来る広隆に顔をしかめる。
「お前阿呆だろ」
普通の人ならそう言う。勿論正常な理解ある人間な陸鷹はニコニコ笑顔で同意を求める広隆にサラリとそう返した。
スタスタと廊下を歩くの再開。
「あぁっ!まってくださいよ陸鷹さん!」
「煩い。付いてくるな。触るな馬鹿者。」
慌てて陸鷹を追いかける広隆に浴びせられる暴言。
あぁ厳しいなぁと少々傷つきながらも陸鷹に付きまとう。本人にとっては迷惑極まりない行為だ。
えぇいうっとうしい。
更に浴びせる暴言。
めげずに付いてくる広隆に陸鷹は怒りすら通り過ぎて、飽きれる。
「…お前は一体なにがしたいんだ」
付きまとう広隆が邪魔だから、だからと話しを聞いたのが間違いだったのか。それとも前々からこうなる事は運命みたいに決まっていたのか。
どちらにせよ、陸鷹にとっては最悪な結果だったのかもしれない。
「結婚しましょう若頭!」
~恋は甘い蜜の味~
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