79人が本棚に入れています
本棚に追加
気が付けば夜の6時になっていた。
慌ててプリントアウトを済ませてジャケットと荷物を担ぎ、車に飛び乗って駅前に向かった。
駅前の駐車場が全く空いて無く、時間だけが無情にも過ぎていく。
時計をみればもう7時を回っていた。
慌てて駅前の道に路駐してモニュメントまで走った。
まさか来てないよな…。
あんな顔されたし…。
正直、あてにしていなかった。
どうせ居ないものと思いつつ、足は勝手に走っていた。
良貴「ハァハァ…。」
目の前に見える大きなモニュメント。待ち合わせをしているカップル達がひしめいていた。
……あれは!!!
視線の先に腕組みして立つ女の背中が見えた。
あれは麻衣だ…。
まさか…来てくれたのか?
最初のコメントを投稿しよう!