マスカラ～星のストラップ～

最悪のバレンタイン

「ふざけないで！」

脳裏に児玉する…。
焦った気持ちと裏腹に体が動かない…。

女「だーれ？浮気相手？ハハッ！ご苦労様！」

黙れ…。俺が本当に愛した女はお前じゃない。

気が付けば部屋の中はめちゃくちゃになっていた。

それまでの出来事は、空白の時間だった。

女『っも！最低！！！自分が遊ばれてることすらわかってない癖に！バカな女よねぇ！』

バカな女はお前だ…。

女『あ！これあの浮気女の投げていったのじゃない？…中身は、はぁ！可愛いストラップ！』

…やめろ。触るな。

女『可哀想だけどぉ、用無しじゃぁねぇ！ははっラフランス！』

そういって女はストラップをゴミ箱に捨てた。

…！！！！！

パ――――――ン！！！

気が付いたら俺は女を殴っていた…。

女を殴るなんて最低だと思っていた俺が…。