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「お待たせ!」
振り向いた女の顔が麻衣で、俺は思わず笑みが溢れた。
麻衣「誘ったのはどっちよ。」
良貴「ごめんごめん!車、路駐してるから早く行こう!」
俺は勢いで麻衣の腕を取って走った。
昔、手を引いてよく町を二人で駆け抜けた。
あの時の麻衣の手首の感触…。少し痩せたな…。
でも触れる絹のような肌は変わっていない…。昔と同じ歩調で走る麻衣を引っ張りながら、タイムスリップした感覚になった…。
路駐していた車に麻衣を乗せ、エンジンをかけた。
俺の頭はしばらくタイムスリップしたままでいた…。
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