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開き直った言葉で麻衣は俺に毒牙を浴びせた。 良貴「…逆だよ。」 違うんだ…それは勘違いなんだ。 麻衣「はぃ?」 俺はエスプレッソカップをソーサーに置き、そっと携帯を取り出した。 チャリン…。 麻衣「…それは!」 俺は罰を受ける為に…その柵として、このストラップをずっと付けていた。 去年のバレンタイン、麻衣が投げ付けて帰った俺へのバレンタインプレゼント…。 麻衣「…なんで??」 俺はストラップを手でいじりながら口を開けた。 良貴「お前は浮気相手じゃない…。ましてやあの女が浮気相手なんだ。」 麻衣「どういう意味?」 良貴「俺の本命はお前だよ。今も昔も。」 これが真実なんだ…麻衣。 俺が愛しているのはお前なんだ…。
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