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麻衣「…じゃあなんで私を追い掛けて来なかった?」 今にも詰りそうな声で俺に尋ねてきた。 良貴「…悪いのは俺だから。追い掛ける資格無いよ。…あの後ゴミ箱のストラップを拾って、今日まで付けていたんだ。」 ストラップを見る度に俺は麻衣を思い出していた…。俺の罪を。 麻衣は手に握り締めていたカルーアミルクをまた一気に飲み干した。 良貴「おぃ!」 麻衣「店員さん!カルーア…ミ…ルクもう一杯…………。」 バタン!!! 良貴「麻衣!!!」 麻衣は酔いと錯乱で潰れてしまった。 店員「救急車?…救急車!?呼びますか!?」 一瞬焦った。しかし、直ぐに寝息が聞こえたので、俺は麻衣を担いでカフェを後にした。 麻衣の実家に着いた。しかし、表札が無い。麻衣は引っ越したのか?
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