始まりを告げる針の声

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「今日も咲き誇ってるね」 ポツリと呟く私。 そして、そのまま いつも腰掛ける木にもたれようとした…… のに 「!……っ何これ」 木の下に、腕時計が落ちているのに気がついた。 おそるおそる手に取ると、針はゆっくりと時を刻んでいる。 銀色で がっちりした文字盤がレトロなそんなただの時計。 このときは不思議な感覚だった。 でも本当はこれは運命の時計だったね、って今なら言えるよ。  
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