Love Confusion

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「また、そんな顔しやがって…」  大澤は取り出したビールを流し台の上に置くと、キッチンから出て行く。洗面所から水音と、ガラガラうがいする音が聞こえてきた。 (最初から素直にやればいいんだよ)  潤は作ったおかずを居間のテーブルへと運ぶ。 (3週間振りの土日休みだったんだぞ。おれだって文句言いたくなるよ)  潤は先月から今回の連休を確保し、楽しみにしていた。特にしたいことがあったわけではないが、この2ヵ月、デートらしいこともしていない。精々、近所の焼き肉屋に出かける程度だ。  だからあえて大澤の夜勤のローテーションを考慮して、明日からの休みを取ったと言うのに、こともあろうか大澤は、その貴重な休みを他の外科医と代わってしまったのだ。  夜勤明けでそれを聞かされた潤は、思い切り不満げな顔をしてしまった。  大人気なかったと反省し、夕飯を作りに来たはいいが、顔を見たらまたムカついてしまった。  潤がキッチンに戻り、電気釜の蓋を開けたところで、後ろから大澤の大きな体が抱きついてきた。 「悪かった。だから機嫌直せよ」  ぎゅっと抱きしめられ、囁きと温かな唇が耳の後ろに落とされた。
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