1276人が本棚に入れています
本棚に追加
「くすぐったいって!」
身を捩るとそのまま唇は潤の頬へと移動してくる。潤も首を捻り、大澤の胸に頭を預けた。
肩に乗せられていた大澤の腕が、潤の腰を引き寄せる。
互いの唇が合わさった瞬間、潤は大澤の首へと両手を回した。
最初は啄むように短い接触を繰り返し、しだいに離れる時間がなくなり、最後は息を継ぐのももどかしいくらいに深く舌を絡め合う。
「…う、」
大澤がさらに腰を引き寄せる。反対の手が潤の胸を弄ってきた。
「…ごはん、は?」
ようやく唇を離し、潤は掠れた声で呟いた。
実のところご飯などどうでもよかった。
こんなキスだけでも潤の中心部は堅く張り詰めてしまっていた。
「するか?」
大澤は潤の首筋に唇を這わせながら問うてくる。その色香の滲んだ声に潤の背筋がゾワリと震える。
「…する」
潤は大澤の頭をしっかりと抱きしめ、小さく返事した。
最初のコメントを投稿しよう!