Love Confusion

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 案の定大澤は、夕飯を食べ、ビール片手に病棟からの電話を待ち、利尿剤の反応があったことがわかると、安心したのかそのままソファで寝入ってしまった。  毛布をかけてやりながら、潤は愛おしい恋人の寝顔をしばらく眺めた。  付き合ってみて、初めて色々わかったことがある。  思っていたほど大澤は不真面目ではなかった。案外律儀で、帰る前には必ず電話してくるし、必ず潤の作った料理を誉めてくれる。  仕事に関しては、自分のプライベートな時間を削るほどで、そんな大澤は尊敬できる。  付き合ってみて、ますます好きになった。それが率直な潤の気持ちだ。 「なぁ、おれのこと好き?」  寝息を立てている大澤の傍らに座り込み、潤はそう口に出して聞いてみた。目覚めているときには、恥ずかしくてとてもじゃないが聞けない。  勿論、好きだとか愛してるだとか、大澤はちゃんと言ってくれている。 「…なんでさ、しないの?」  瞼に被さる髪の束を、そっと指先で払った。  潤の困惑と疑問はそこにあった。  大澤とはまだ体を繋げるセックスをしていない。いつも手や口を使った行為だけだ。
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