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周りの物が、大きくなったのか?
それとも……俺が、小さくなかったのか?
それは周りを見渡せばすぐわかる事だった。
しかし、この時の真は、混乱していて考える力を失っていた。
真は、とにかく情報を得るため少し歩き回った。
その時、ガラスの破片を跨がった。真はひそかに鏡のような物を探していた。
そして今まさに、その上にいる。下を見れば今の自分の姿が明らかになる。
………。
真は、下を向いたまましばらく動きが止まった。ガラスの奥には、丸い耳、とがった鼻先を持った灰色の生物が映し出されていた。
真は、ネズミになってしまったのである。
これが俺?嘘だろ……。
周りの物が大きくなったんじゃない……俺がネズミになってしまったんだ。
「ちょっと待てよ…。」
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