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真と哲平はタクを体育館裏に連れ出した。
体育館裏は人気がなく閑散としている。
「早く金出せ。わかってんだろ。」
哲平はタクの胸ぐらを掴み言い放った。
タクはひどく怯えていて顔を下に向け震えている。
「まあ金は今度でいい。そのかわり…」
次の瞬間、哲平の拳がタクのみぞおちにまともに入った。
タクは、苦しそうに疼くまる。次は、それを見ていた真が思い切りタクの顔面に蹴りを入れた。
タクは、吹っ飛ばされ倒れた。
すかさず哲平が、タクの横っ腹に蹴りを入れる。
真と哲平は、抵抗して来ないタクを散々蹴り続けた。
タクの口からは赤くドロドロの血が流れ出している。タクにはまだ微かな意識があった。
真と哲平はタクを残し去って行った。
数分後、タクは自力でゆっくりと立ち上がり前方をじっと睨んでいた。
その目は、恨みや憎しみに満ちている。
今にも人を殺しそうな程殺気に満ちている…。
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