第1話…しみ

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私の部屋の天井には、大きなシミがある。 部屋には、母・妹・私の順で川の字でその夜いつも通り床についた。 昼・夜問わずそのシミはそこに存在する…… でも、昼と夜とでは私に魅せる顔は違う気がする。 その日はたまたま、遠方住まいのおばあちゃんが来てて、その折りに「怖い話」を聞いてしまった。 「コワい…コワいコワいコワいコワいコワいコワい!!」 そのせいなのか…今日はシミが 「叫んだ老婆に見えてしまう」 でもまた、そんな時に限って トイレに行きたくなる……。 「トイレ行きたい…行きたい…行きたい…でもコワい。」
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