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私の事を異常だと言う看護士や医師もいるが、もしかしたら、そうかもしれない。 血塗れの彼女を前にして見惚れて居たのだから… 確かに気がフレているのかもしれない。 もっと積極的に治療しろと言う看護士がいるが、私は彼女に間違った事はしていないと思う。 彼女には何を与えても無駄だ。 現に、彼女は何も食さない。 本を与えても読まない。 絵も、文章も、何もしないのだ。 点滴は受けてくれたので、今は点滴で栄養分を摂らせている。 でなければ…死んでしまう。 私はまだ、美しい彼女を失いたくはないと、何処かで思っているのかもしれない。
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