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「先越されちゃった…」 部屋の窓から見える、庭を眺めて溜め息をつく。 その視線の先にはもちろん、沙羅と南都の姿が。 こないだ沙羅を驚かせちゃって、行動を自粛してたら… これだ。 まぁ、南都ならやりかねないとは思ってたけど。 「薫太、今何か言った?」 お風呂上がりの湊斗。 髪を乾かしていたドライヤーを片付け、ベッドに寝転ぶ。 「なんでもなぁーいっ」 カーテンを閉めると、薫太も同じようにベッドに寝転んだ。 …さて、どうするか。 このまま引き下がるわけには… 「そーいえば南都は?」 「さぁ?ビ●ーでもやってんじゃないっ?」 「あぁ…日課だもんな」 呑気な湊斗に苦笑いし、薫太は早々に眠りについた。 今は南都の顔、まともに見れそうにないから。
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