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「侑希…言わなきゃいけない事、あるの」 ピタリと手を止める侑希。 沙羅の真剣な表情に、大事な話だと感じたのだろう…近くのベッドに腰を下ろした。 「どうしたの?」 少しの沈黙。 反応が怖い…だけど… 「あたし南都と…付き合うことになった」 一瞬、侑希の表情が曇る。 だが沙羅は怯まずに、昨夜の事を包み隠さずに全て伝えた。 何て言うだろう。 どんな表情をするだろう。 もし、侑希が南都を好きだったとしたら… 侑希との関係は、壊れちゃうのかな? 「…よかったねっ!」 「えっ?」 沙羅の不安とは裏腹に、嬉しそうに微笑む侑希。 な、なんで? その意外な反応に、思わず目を丸くした。
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