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「う゛ぅ…う゛ー…」 突然後ろからうめき声が聞こえ、みんな立ち止まる。 すると、血塗れの白衣を着た男がゆっくりと追い掛けてきた。 「逃げろー♪♪」 「いやぁぁーっ!!!!」 みんな走って出口へと向かうのだが、何故か南都だけは動こうとしない。 「どうしたのっ??!!みんな行っちゃったよ??」 焦る様子もなく、迫ってくる白衣の男にシーッと人差し指を口元に当てて見せる。 「ちょっと黙ってて」 と、訳のわからない事を言い出す始末。 お化け屋敷でお化けを黙らせて一体どうするというのか… 「南都?」 そして、不思議そうに自分を見上げる沙羅に向き直ると妖しく笑った。 「ここまで連れてきたご褒美」
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