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「最後のやつそんなに怖かったー?」 「あはは…う、うんっ」 顔を赤らめて出てきた沙羅に、侑希は首を傾げている。 ご褒美を催促され、初めて自分から南都にキスをした沙羅。 お化けいたし…かなり恥ずかしいっ! みんなに見られるよりはマシだけど… 「そろそろ何か食べよっかあ♪」 「ぃっ…て!!」 ニコニコと薫太が沙羅たちの方へ寄ってきたと同時に、突然南都が叫ぶ。 「どうしたの?」 「いや…なんでも…」 誰も気付いていなかったが…薫太は移動の際、南都の足をさりげなく踏んでいたのだ。 嘘臭い笑顔を向ける薫太。 今の…絶対、わざとだ! 南都はその瞬間、確信したのだった。
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