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5人は遊園地内にあるレストランで、少し早いが夕食をとる事に。 適当に注文を済ませると「トイレに行く」と言い、席を立ってしまった薫太。 それを追い掛けるように南都もすぐに席を立った。 「やっぱり…来ると思った」 薫太は南都が来ることを予想していたのか…中には入らず、廊下の壁に寄り掛かっている。 …やはり幼なじみだな。 「なぁ薫太。お前…」 単刀直入が一番だろう。 ゆっくり歩み寄り「沙羅の事好きなの?」…そう尋ねようとした時だった。 「ねぇ」 いつもとは違う鋭い視線。 低く落ち着いた声。 「俺、諦めないから」 尋ねられるよりも先に、薫太は質問の答えを口にした。
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