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「てゆーかさぁ…昨日なんて庭でちゅーしてるし。さっきだって見ちゃったし」
薫太はぷいっとそっぽを向く。
どうやら、かなりご立腹らしい…
「薫太…」
「南都が沙羅の事好きだったように、俺もずっと好きだったんだよ?」
南都よりも湊斗よりも…
一番長く、一番近くにいたのは自分だったのに。
赤ちゃんの頃からいつも一緒にいたのに。
「南都が他の娘と遊んでる時だって…」
…近すぎたのがいけないの?
もし、南都よりも早くちゃんと想いを伝えていたら…沙羅は傍にいてくれた?
「それでも俺は…譲れない」
そう言った南都の瞳には、とても強い決意が宿っているように感じられる。
迷いのない、気持ち。
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