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旅行から帰り、南都と付き合い出して数日。
侑希の心配をよそに、とても平和な日々が続いていた。
昼休みは屋上で昼食をとり、放課後も5人揃って下校する…相変わらずそんな感じだ。
何気無い日常、何気無い幸せ。
変わった事といえば毎朝、南都が迎えに来てくれて一緒に登校する事。
そして……
「山下さぁ~んっ」
廊下をパタパタと騒がしく走り、駆け寄ってくる男子。
「相馬くん!」
「また会いに来ちゃいましたっ」
にこにこと満面の笑みを向ける相馬和哉。
そう、彼が頻繁に沙羅に会いに来る様になったのだ。
「おいガキ。沙羅に手出すな」
南都は沙羅の肩を自分の方へ引き寄せ、いきなり戦闘モード。
眉を潜めて威嚇している。
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