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「ほらっ、困ってんでしょ!質問は1人ずつ!!!!空気読みなよね。そーゆうのをKYって…」
凄い…
まさにノンストップ。
騒がしかった教室は、侑希の発言で一気に静まり返った。
女子はぽかんと口を開け呆然、男子はわけがわからない…といった感じだろうか。
「………ぷっ。あはははっ」
かと思いきや、今度は笑い声が響く。
自分のためにそこまでしてくれた事への嬉しさと、その侑希の迫力に…沙羅はつい笑ってしまったのだ。
「こら、そこ笑うなっ!」
「だっ…だってぇ…」
侑希は沙羅を睨む。
自分でもやりすぎたと感じていたのか…その顔は、ほんのり赤く染まっている。
「ありがとね」
笑い過ぎてうっすら涙の溜まった瞳で見つめると、侑希は後悔したように頭を抱えた。
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